USS
USSについて

USSプロトコル(Ultimate Sound Stream)は、SFORZATO社とSOULNOTEが共同で開発したプロトコルで、RJ45等のLANケーブルでデジタル音声信号を送るための伝送方式です。私たちはプロトコルがデジタルオーディオにおける音質向上の最重要ポイントになるのではないか?と考えています。以下、その理由を説明します。

まず、プロトコルにより音声データが変わることはありません。しかし音質は大きく変わります。これはとても不思議なことのように思えますが、そうではありません。まず、音は電圧軸と時間軸で決まりますが、デジタルデータは電圧軸しか決めません。つまりデータは音の要素の半分でしかないのです。ところが、時間軸の要素は測定が難しく(多かれ少なかれ測定時に平均化されてしまう)、簡単には数値化できません。さらに、人が感じる音質は、むしろ時間軸要素の影響をより強く受けるのではないか?と私たちは考えています。
そう考えることで、デジタルだけでなく、オーディオにまつわる多くの不思議( 音質の差が測定値に現れない等) が説明できてしまうのです。ただし、測定できない以上、音を聴いて評価するしかないのですが、それはプロトコル開発も同様です。「音を聴きながらプロトコルをつくってみたい!」これがUSSプロトコル開発の発端となりました。

さて、デジタルオーディオに関する音質向上の手法は、一般的にはノイズ低減に関することがほとんどです。しかし、私たちはノイズ低減以前に時間軸を優先すべきだと考えています。というのも、ノイズ低減が時間軸を犠牲にすることが多いからです。ノイズフィルターはその代表で、これによりノイズは減りますが、データの立ち上がり速度(波形の傾き)などの時間軸的な要素が、少なからず犠牲になります。たとえそうであっても、デジタルデータを読み取る閾値レベルが変動しなければ何も問題はありません。しかし、LANケーブル等で通信する場合は、機器間に少なからず電位差が生じます。そして、これが閾値変動を生み、結果的に波形の傾きが時間軸の揺れに変換されるのです。

では、時間軸を犠牲にしないノイズ低減などあるのでしょうか?それを実現するのがUSSプロトコルです。最高のノイズ低減は最初からノイズを出さない事です。そのためには、機器の仕事(処理負荷)を減らすのが一番です。処理負荷が減れば消費電流も減り、ノイズも減るからです。

デジタル音声通信における信号の受け渡しは、最も忙しい部分であり、この処理負荷を限界まで減らすのがUSSプロトコルの目的です。

USSプロトコルは、時間軸を守りながらノイズ低減をおこなうデジタル再生における音質向上の決定版と言えるのです。そうやって生まれたUSSプロトコルにより、ともすれば綺麗だけど実体感が薄いと思われていたデジタルファイル再生を、ハイエンドアナログ、あるいはオープンリール再生の、あの「圧倒的に鮮度が高く実体感のある音」のレベルにまで到達させる事ができたのです。